【Bijouな和菓子】オパール/10月の誕生石

10月の誕生石、オパール。
和名 蛋白石。

オパールをイメージした和菓子。
フルーツ&ゼリー入り牛乳寒天を作りました。

虹色に光り輝き、品質が良く美しいものは大変高価なオパール。
それを皆さんお馴染みの牛乳寒天にしてしまいましたー。
お子ちゃんも大好き、牛乳寒天♪

材料は牛乳、砂糖、寒天と実にシンプル。
久しぶりに食べましたがほっこり懐かしい味がしました。

「オパール」ですから、カラフルにしなくては!と、
フルーツを入れることにしました。
薄い黄色はパイナップル、濃い黄色は黄桃とマンゴー、
オレンジはみかん、これらはフルーツミックス缶で(ちょい手抜き・・・)。

黄緑も欲しい。キウイ・・・?でも、あの種のつぶつぶが気になる。
うーん。

黄緑はゼリーを作りましょう。
カルピスパイン味にして(冷蔵庫に残っていました。使ってしまいたい!)黄緑に染めたゼリー。

オパールは青色の光も入ってますね。
青は・・・先日の「Bijouな和菓子 サファイア」を作ったときの青い角切り寒天が
残っていましたのでそれを。

オパールはカラフルでプルプルな柔らかい和菓子にしたかったのです。
それは、オパールが「シリカ(二酸化ケイ素)と水からなる非晶質」の鉱物だから。
あ〜、Anquolinoさん、まためんどくさい話をしているよ、
と思われた方は読み飛ばしてくださいね。
少々堅い、鉱物のお話が始まってしまいます。

ダイヤモンドや水晶など、だいたいの鉱物系の宝石は「結晶」です。
オパールは鉱物に属するけれど結晶ではありません。

ほとんどの鉱物は構成元素の原子が秩序正しく並び、固く結びついた結晶構造になっています。
しかし何らかの原因で原子が秩序正しく並べない場合もあります。
これが非晶質(非結晶質とも言います)。
原子同士は結び付かず、ただ集まっているだけなのです。

オパールはちらちらと虹色の光が揺れるPlay of Color(遊色効果といいます)が
その特徴であり、最大の魅力です。

なぜそのような効果が現れるのか。
非晶質のオパールは丸いシリカ粒子が積み重なり
その隙間に水が含まれている構造になっています。

そして光がその中を通る時、シリカ粒子や水によって複雑な屈折や反射が起きます。
これが遊色効果のしくみです。
かなりざっくりとした説明ですが・・・。

私の母が小粒ながらそこそこ美しいオパールを持っています。
「そのうちあげるわね」と言われて早うん十年。

そろそろ私のところにきてもいい頃なんじゃないかなぁ?
オパール牛乳寒天を持ってご機嫌伺いに行きますか。
先日作ったうさぎ饅頭も付けちゃうか・・・(ニヤリ)。